先日、実家へ行った。 台風などで倒れて、近所に迷惑がかかるので、 どうやら、その木を切ってしまうらしい。 その話を聞いたとき、初めて知った。 その木は、おやじが植えたものらしい。 そうだったのか〜。 そして、その父は今はいない。 「その木、伐ってもらうのに、数十万円かかるんだよ〜。 父ちゃんが植えたんだけど、何にもならなかったな〜」 と、オフクロは言った。 そんなことはないよ。 切られてしまう前に、もう一度見に行こう、と思う。が、木があった。昔からある木がそこにあった。 今まで、何度となくそこへは行っていたが、気づかなかった。 しばらく見上げた。 ... なんとも言えぬ想いに捕われた。 時は過ぎ、周りは変わっているのに、木は成長を続け、今もそこにいた。 無言であるけれど、木と対話をした気がした。 いつまで、そこにいてくれるのだろう? また、行くよ。
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